下痢は、腸内のものがほとんど消化・吸収されずに液体状のまま体外に出
てしまう状態である。高齢者は脱水症や栄養不良を招き全身状態に影響を
及ぼす。便失禁は不随意に便が出てしまう状態である。便秘は、便が大腸
内に長時間停滞して、排便が困難な状態。毎日あったとしても少量で硬く
乾燥している場合をいいい、原因としては、腸のはたらきに影響を与えるも
のとして、食事、生活習慣、運動、ストレスなどがある。食事として摂取する
食物繊維の量が少ないと、便が小さく硬くなり、大腸を通過しにくくなる。トイ
レをがまんする習慣は便意を感じにくくさせ、寝たきりなどで体を動かさなく
なると腸の蠕動(ぜんどう)が弱くなり便秘になります。また、ストレスは脳を介
して腸のはたらきに影響することがわかっている。排便障害とは、便秘、下痢、
便失禁を指す。