今回は「ナーシングホーム」について説明します!
ナーシングホームってなに?
ナーシングホームとは、高齢者に限定された場所ではなく、障害者なども居住することができる施設のことです。
高齢者だけでなく障害を持っている方でも居住できるという特性上、ナーシングホームには看護師や介護士が常駐しています。
この点は利用者・居住者からみたら非常に安心できるポイントだと思います。医療や介護の専門的なスキル・知識を持つ人がいるって心強いですよね。
また、ナーシングホームの居住エリアは全室個室となっており、個人のプライバシーが確保された生活空間を持つことができます。加えて、共有スペースとして食堂・浴室・居間などが設けられており、他の利用者と交流できる空間も用意されています。そのため、気分や状況に合わせて生活しやすい環境といえます。
このように、ナーシングホームではQOL(クオリティ・オブ・ライフ、生活の質)が高く保ちやすく、非常に満足感の高い生活を送ることができるよう配慮されています。
海外との比較、海外のナーシングホームの特徴
ナーシングホームは海外、特に欧米諸国の影響を強く受けたとされており、しばしば海外の施設と比較されることもあります。
一例として、日本との関係が深い「アメリカ」のナーシングホームを挙げたいと思います。
アメリカでは、ナーシングホームが援助型ホームと看護型ホームの2種類に区別されています。
援助型ホーム
援助型ホームは、比較的軽度の障害をもつ老人に対して、基礎的な介護・医療サービスを提供することが特徴です。
そのため、障害の程度に合わせた生活サポートや、急に体調を崩したときの対応などがメインになります。
看護型ホーム
看護型ホームは、援助型ホームと比較してより重度の障害をもつ老人に対してサービスを提供することが特徴です。
相手が重度の障害をもっているため、施設に常駐して勤務しているスタッフもより専門的な治療、援助を提供します。
そのため、援助型ホームよりもサポート範囲が広くなりがちで、より居住者に寄り添う機会が多くなります。
このように、アメリカでは居住者の障害の程度に合わせて区別されています。
障害の程度で区別することによってそれぞれの施設のタイプに合わせて人員を配置でき、入居者の特徴を把握しやすいという運営側のメリットもありますね。
ナーシングホームに入居する条件とは?
ナーシングホームには先述したようにたくさんのメリットがあります。
しかし、実際にナーシングホームに入居するには条件が定められています。
それは主に、介護保険制度における要介護認定です。
要介護認定の分類は、要支援、要介護1、要介護2、要介護3、要介護4、要介護5となっており、数字が大きいほど介護の必要度合いが大きくなります。
この中で、ナーシングホームに入居できるのは基本的に要介護2以上の方が対象です。
その他、施設によって細かい入居条件が定められていることがあります。
そのため、入居を検討する際はぜひ施設のホームページなどを確認してください。
介護保険制度における要介護認定の仕組みについての詳細な情報についてはこちらをご覧ください。
おわりに
今回は「ナーシングホーム」について説明させて頂きました。
ナーシングホームは入居者に配慮したサービスが多く、興味深いですよね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします!