体内における糖質に利用が低下し、死亡およびたんぱくの利用が亢進
する。尿中への糖の排泄、水と電解質の喪失が起こり、口渇、多飲、多
尿、体重減少、全身倦怠感等がみられる。高血糖状態が続くと、腎や網
膜、神経障害等の合併症につながる。治療が適切になされなければ、場
合によってはケトアシドーシスとなり、糖尿病性昏睡に陥る。膵臓から分
泌されるホルモン(インシュリン)の欠乏により起こる糖代謝異常をいう。
また、腎臓での再吸収障害のため尿糖の出る腎性糖尿は別の疾患であ
る。わが国の患者数は、この40年間で約3万人から700万人程度にまで
膨れ上がってきており、糖尿病予備軍を含めると2千万人に及ぶとも言わ
れている。