42度前後の温度で長時間皮膚に温熱刺激を受けた場合、皮膚に熱傷を
受けやけどと同じ状態になる。普通のやけどよりも皮膚の深部にまで傷害
されるので治りにくい。電気あんか・かいろ・湯たんぽなどを使う時には最
も注意が必要となる。また、46度の熱源なら1時間半でやけどを起こし、し
かも、この程度の温度では熱さや痛みを感じないので、やけどの中でも皮
膚の損傷が最も深いⅢ度に至るケースがほとんど、と言われる報告もなさ
れており、その要因は、低温やけどの認識不足と暖房器具に対する妄信
である。実際、電気あんかや湯たんぽ、電気敷毛布、電気カーペットなどに
よる報告ケースが多く、やけどの部位は脚がほとんど。体の中でも脚は知
覚が鈍く、血行が悪いため低温やけどを起こしやすい。