中途視覚障害者の問題は、障害を受容するまでの心理的・精神的状況
である。人生途中での失明は死を意味するといわれるくらいにショックが
大きく、視覚以外の感覚が特別に発達しているわけではないために生活
全般に大きなダメージを受ける。受障直後は絶望感におそわれ、それが
なかなか克服できない。長い場合は半年にもわたる場合がある。また完
全に人に依存してしまい自立しようとしないなどの心理的機制も働く。中
途障害者のリハビリには、この精神面の支えが重要なポイントとなる。
視覚を体感したことがある者が、何らかの原因で視覚に障害を受けた者
をいう。